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スマホアプリ開発チームをフィリピンで作るならどのポジションから雇うべき?

スマホアプリ開発をフィリピンでこの2年間やってきた経験を元に、チームビルディングのコツをご紹介します。スマホアプリ開発を専門にやっている当社VANANAZは現在2期目で正社員15人、非正規社員を含めると30人近くのチーム規模になります。
 
 

フィリピンでのエンジニア採用における考え方の違い

 
エンジニア採用をフィリピンで行う場合、オンライン広告での募集が一般的です。求人サイトだとMynimoJobStreetの2択になるかと思います。Facebookの特定グループでの求人募集ポストといった手法もあるようです。超買手市場のフィリピンでは、1回の採用広告で100人くらいから応募が来ます。ここが日本とは大きく異なる点かなと思います。つまり選考にめちゃくちゃ時間とコストがかかります。

フィリピンで起業したての頃は、一人でなにもかもやらないといけない状況でした。コードを書きながら100人からエンジニアを選ぶ余裕など当然なく、当時何をしてたかというと今だから言えることですが大学に直接リクルーティングに行っていました。とあるコネを使って卒業生全員の卒業制作を読み、その中から技術セットが近いひとに片っ端から声を書けていくというものです。ReactNativeは当時いまほど有名でもないなかで、20チーム中なんと2チームも使っていたという奇跡のような状況でした。チームでもデザインや企画、コーディングなど役割分担があるので、アプリを作る方法が溢れるなかでReactNativeというハイセンスな技術選定をした人に絞ってオファーするということが大事です。

とはいえ、これも例外的な採用方法なので、人事を雇ったほうが絶対にいいです。
 
 

フィリピンのIT企業は人事をまず最初に雇うべき

 
フィリピンのIT企業は人事をまず最初に雇うべきです。私もこれをずっと言われていて「余裕もないのにエンジニア以外を雇うなんて考えられない」と思って、自分で採用をやってみたのですが見事に失敗しています。エンジニア採用をオンライン広告でする場合は、人事に選考をしてもらいましょう。一般常識を測る力も兼ね揃えているので、大変なフィルタリングは任せつつプログラミングスキルチェックやフィーリングの確認など必要最小限の時間を割けば安定していい人材が採用できます。当社の採用プロセスはまた別の機会に記事にして公開します。
 
 

フィリピンの企業文化の違いを埋めるのはコストがかかる

 
人事を雇わずに自分で採用をやってみるときに失敗する原因はこれです。そもそも雨が降ったら会社に来るのが遅れる文化なので、遅刻なんか気にしてたらコストがかかりすぎます。かといって少しも気にしないと企業文化が緩みすぎるので、いい塩梅でのさじ加減が必要になるわけです。対処法としては、文化に理解のあるフィリピン人の人事にまかせること、フレックスタイム制にしてしまって出勤時間に自由度をもたせること、オフィスを早い時間から開けておくことです。

そもそも雨が降ったら会社に来るのが遅れる文化が最初は理解ができませんでした。そこで「雨が降ったことは遅刻の理由にならない」とか言ってしまったらフィリピンで会社経営はできません。日本式の価値観を押し付けているだけだと、考えを改めるようになりました。そこで初めてどうして雨が降ると遅刻をするのかを理解しようとできます。日本のように電車やバスが時刻通りに来るなどインフラが整っていないフィリピンでは、出勤時に雨の影響を露骨に受けるのです。道路が冠水して通れないとか日常茶飯事です。タクシーもなかなか捕まりません。日本式だと雨が降ってもいいように早めに出ればなりますが、フィリピン文化ではそこまで労働に対する優先度は高くありません。

こういった文化を理解しつつ、対面でお客様と時間を合わせてお仕事をすることが少ないスマホアプリ開発の特徴を生かして、必要以上に管理しようとしないことが大切だと思います。雨で出勤が遅れようが毎日の進捗を確実に出してもらって、プロジェクト全体のスケジュール管理さえしていけば大きな問題になることはありません。何よりみんな幸せに働けますよね。
 
 

フィリピンで使われる言語の違い

 
文化の違いとも似ていますが、最後は結局言語の違いになってしまいます。お仕事をしていると直接的なこと以外でも、職場での人間関係や家庭の状況などの問題が起こることがあります。スタッフにとっても第二言語の英語よりも、母国語で話を聞いてくれる人事がいるほうが安心できます。このような役割はフィリピンではアドミンと呼ばれ、立派なポジションがあるくらいです。人の心のケアを大切にする温かい文化を垣間見れるところでもあると思います。当社では人事とアドミンは兼務になっていますが、とても助けてもらっています。

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