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フィリピン法人は2ヶ月と23万円で設立できる【ノウハウを公開】


フィリピンで会社をつくりました。意外に簡単でお金もそんなにかからないという話です。

今回は日系の代行会社にはお願いせず、友人でありF&R社の代表でもあるリゼルさんと初めての登記に挑戦しました。経験もない彼女に頼んだのは、信頼できるからです。そして彼女が必死に立ち上げて間もないF&R社と共に成長していく、フィリピンに根ざした会社にするためです。

必ずしも会社をつくることをお勧めするわけではないですが、フィリピンで挑戦したいひとを応援します。
 
 

フィリピン法人設立の費用

 
フィリピンにおける会社設立にかかった費用と期間は次の通りです。この記事の中では1ペソを2.3円に変換しています。

必要経費は定款の認証料や国や地域に収める税金、手数料などでほぼ削れない費用に当たります。代行手数料は登記手続きをすべてお願いしたF&R社にお支払しています。

資本金は最低11,500円からとなっていますが、575,000円くらいにするのが一般的なようです。どうせすぐなくなるわけですし。設立時に払い込みが必要な額は資本金の25%のみです。(参考)

 

会社設立の費用と期間
必要経費 115,000円
代行手数料 115,000円
合計 230,000円 + 資本金
期間 2ヶ月

 
 

フィリピン法人登記中に起きたトラブル

 
今回遭遇したトラブルの一部を紹介します。トラブルは起こるものとして、過度に期待しないことが大切です。
 

1.会社名に使える名前がない

 
フィリピンでは日本と違って同じ名前の会社を登記できません。加えて登記準備中の企業に向けた名前予約サービスによって月たったの92円で会社名を確保できるので、大量の類似する名前が既存企業によって抑えられており一捻りも二捻りもしないと空いている名前を見つけられません。

私が昔からゴリラと呼ばれてきたこと、フィリピンの特産品でもあることに愛着を感じていたことから、会社名をバナナにすることは決めていました。しかし、このような一般名詞がまず空いているわけがありません。たまにサーバーが落ちる予約ページでこれでもかと捻りに捻っては確保済みを示すエラーに落胆する毎日を送っていました。

  • BANANA – RED BANANA INC.によって予約済み
  • BANANAS – RED BANANA INC.によって予約済み
  • VANANA – RED BANANA INC.によって予約済み
  • VANANAS – VAMANA INC.によって予約済み
  • BANANAZ – BANANAZ MANNA ENTERPRISES INC.によって予約済み

数日後に最終的にVANANAZに行き着き、発音しづらいという声をVANANAZと書いてバナナと読むんだ!と押し通し、提出しましたが何をしている会社かわからないと役人さんに言われて最終的に「VANANAZ SYSTEMS INC.」になりました。こんなもんです。
 

2.フィリピン法人を100%外資で設立できるはずなのにできない

 
売上の60%以上を外貨で稼ぐ輸出企業になる方法が特にIT企業において、外資100%の法人を設立するに方法の一つです。しかしできるはずなのに証券取引委員会にできないと言われます。

  • ネットの日本語の情報で当たりをつけて、一時情報で裏を取りにいく
  • 現地のビサヤ語で担当者に直接電話もしくは訪問して聞いてもらう
  • 詰めるべきところは弁護士を訪問する

以上の方法で確認して、お役人さんにも納得をしてもらうことができました。ちなみに税の優遇措置が受けられるPEZAという制度がありますが、申請や維持の手続きが煩雑だったり入居するオフィスが制限されている理由から止めました。

制度が曖昧であったり担当者によって解釈が違うことも多いので、任せきりにせずにリゼルさんとお互いに確認を取りながら進めていたことが幸いしました。

 

3.発起人5人に500回ずつサインを頼まないといけない!?

 
フィリピンはサイン文化です。日本の定款でも割印を押しますが、フィリピンでは代わりにサインをしないといけません。慣れないサインを500回書くのは骨が折れますが、印鑑とは違い本人にしか書けません。他人に頼むこともできないので忙しい発起人を捕まえてサインを収集する必要があります。

やっとの思いで発起人に頼み込んでサインを収集しているころ、公証人から「やっぱりサインはいらなかった」と一言。サインが中途半端に書かれている気持ち悪い定款がうちの原始定款になっています。

ちなみにサインの原本はパスポートになるらしく、あまり標準的に書くと偽造される恐れがあるので、いまからパスポートを取る方は崩してクセが出やすく書くといいらしいです。
 

4.資本金が振り込めない

 
会社設立時には銀行の会社名口座に資本金を振り込んで、証明を発行してもらう必要があります。

しかし銀行の担当者によって振り込み条件が二転三転し、外貨からペソに変換したことを証明する必要があると言われました。海外キャッシングの証明書や円のキャッシュで振り込む方法も検討しましたが、最終的に日本の銀行から送金の必要がでてきたため一旦帰国して送金をすることになりました。

日本から送金手続きをして1週間待ちます。しかし結局担当者のミスで、ペソの振り込みで証明を発行してもらえることになりました。これまでの苦労は必要なかったということですね。

ちなみに宙に浮いた海外送金分のお金はまだ帰ってきていません。日本の窓口でさらに手数料を払わないと戻ってこないようです。海外送金恐るべし。
 

5.スキミング被害にあい与信を食いつぶされる

 
会社設立中にキャッシュが必要でひたすらATMを周って海外キャッシングをしていました。野外に置かれているATMに違法な機械が設置されていたらしく、スキミング被害に合ってかなりの金額を失いました。

最終的には全額返ってきて、犯人も捕まったようなので一安心です。

以降は銀行などの屋内にあるATMしか使わないようにしています。再発防止のため事件の顛末を詳細に調べてありますが、長くなるのでまたの機会に掲載します。

 
 

これからについて

 
今回の登記によってF&R社にも実績も経験もできたので、次回以降はよりスムーズに進めてくれるはずです。今後はF&R社とも協力してこの信頼の輪を広げて、アジアで挑戦するクリエイターのハブになるコワーキングスペースや事業支援サービスの展開を計画しています。

オフィスの利用にご興味のある方、メンターとなってくださる起業家や投資家の方を探しています。お近くにいらっしゃればご紹介いただけると幸いです。

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